通勤災害の「通勤」とは?

通勤災害として給付を受けるには、災害発生時に労災保険でいう「通勤」を行っていたと認められることが必要です。

労災保険における「通勤」とは、労働者が就業に関し、住居と就業の場所との間を合理的な経路および方法により往復することをいい、業務の性質を有するものを除く、とされています。

少しむずかしい表現ですね。いくつかのポイントがありますので少しピックアップして解説すると・・・

  • 「住居」というのは基本的に自宅のことで、例えば友人の家に遊びに行き、そこで泊まって翌朝に友人宅から出勤する場合などは、通勤とは認められません。
  • 「合理的な経路」とあるので、道路工事などでやむを得ず迂回する場合などを除き、正当な理由もなく遠回りする場合は、通勤と認められません。
  • 「合理的な方法」には、無免許運転や飲酒運転は含まれません。

 

逸脱と中断

通勤の途中に寄り道をすることがあります。この寄り道は、駅の売店で雑誌を購入したり、自動販売機でジュースを買って飲んだり、公衆トイレに寄ったり・・・といったささいな行為を除き、「逸脱・中断」として、労災保険における通勤とは認められないことになります。

また、「逸脱・中断」行為が通勤に該当しないのは当然のことですが、その後の往復の経路が通勤とされるか否かは、この「逸脱・中断」の内容と程度で決まることになります。

「逸脱・中断」後の往復経路が通勤とされるには、その「逸脱・中断」が日常生活上必要な行為であり、かつ、最小限度である必要があります。例えば、日用品を購入すること、独身者が食堂に立ち寄ること、クリーニング店に立ち寄ること、美容院に立ち寄ること、病院・診療所で診察を受けること、などがこれに該当します。